クレヨンしんちゃんが復活♪

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漫画「クレヨンしんちゃん」が復活しているようです♪

 

以下、記事より

 

「クレヨンしんちゃん」連載復活 「世界観大切に」遺志継ぐ

 

 「クレヨンしんちゃん」が、帰ってきたゾ-。昨年9月に作者の臼井儀人さんが急逝し、今年2月に連載が終了した人気漫画「クレヨンしんちゃん」が、発売中の「月刊まんがタウン」(双葉社)で「新クレヨンしんちゃん」として復活している。折しも今年は作品誕生から20年。再スタートに踏み切ったスタッフの背中を押したのは、作品継続を望む多くのファンの声だったという。

「しんちゃんの20周年のプロジェクトを考えています」

 「まんがタウン」の鈴木健介編集長(36)が臼井さんにこう提案したのは、昨年春。担当となって6年目に入っていた。“永遠の5歳児”のしんちゃんも、翌年7月には誕生から“ハタチ”を迎える。「そうですか、ありがとうございます」。臼井さんはいつものように、自然体で淡々とした返答だったという。

 具体的な打ち合わせをする前の、昨年9月11日。「臼井さんの行方がわからない」と、思いもよらぬ一報が入った。「一報を受けてからご家族と一緒に行動したが、思いだそうとしても、正直、あのときのことはなかなか思いだせない。とにかく無事に帰ってきてほしいということだけを考えていたが…」

 9日後、臼井さんは趣味の登山中に、不慮の滑落で亡くなっていたことが判明した。

 臼井さんの遺稿が見つかり、今年2月まで連載は続いたが、鈴木編集長はシリーズ継続について「やるべきかやらざるべきか、判断はそう簡単ではなかった」と振り返る。

 「ご家族にも葛藤(かっとう)があったと思う。コミック第50巻を出して、それですべて終わらせるという選択肢もあった」

 読者からは「生みの親の臼井さんがいないのに、継続はないだろう」という声もあった。

 しかし、「しんちゃんを続けてほしい」というファンの声は予想以上に多かったという。

 「11月に読者の方たちと『思い出を語る会』を開いたとき、『何とか頑張ってほしい』という声が圧倒的だった。ここまで読者に愛され大きくなった『しんちゃん』を、大事にしていかなければならないと改めて思った」

 連載復活に当たり、臼井さんと長年タッグを組んできたスタッフによるチーム「臼井儀人&UYスタジオ」を立ち上げた。「『しんちゃん』はあくまで臼井先生の世界のもの」という考えから、チームのメンバー構成や分担は伏せて動くことに決めた。

 「新クレヨンしんちゃん」の第1、2話は、同誌9月号に巻頭カラー8ページで登場。今後は4ページで連載する。

 鈴木編集長は「ギャグのセンスは臼井先生独特のものなので、先生が描いた『しんちゃん』と同じものができるとは思わない」としつつ、「『子供らしい子供を描いてるだけ』とおっしゃっていた先生の思いと、家族の温かみを大切にした世界観が崩れないようにすることを、一番大切に考えたい」と話す。

 臼井さんに話した「クレヨンしんちゃん」20周年プロジェクトは、第50巻の日本、韓国、台湾、香港一斉発売を記念した「世界同時フェア」が現在開催中。今後、テレビの特番や映画公開など記念企画を展開する予定だ。

 ◆臼井さん家族「ファンの声が大きな力」

 亡くなった臼井儀人さんの家族は、連載復活について次のようなコメントを出した。

 「臼井が遺(のこ)した『クレヨンしんちゃん』というキャラクターが再び歩き始めることになりました。ご相談があったときは大変悩みましたが、ファンの皆様から作品に対する数多くの温かいメッセージを頂戴(ちょうだい)したことが連載開始を決める大きな力となりました。応援してくださっている皆様に、心より感謝申し上げます」

【用語解説】クレヨンしんちゃん

 やんちゃざかりの幼稚園児、野原しんのすけと、その家族が繰り広げる日常の騒動を描いたギャグ漫画。平成2年に「weekly漫画アクション」(双葉社)で連載開始。2年後にテレビ朝日系でアニメ化され、爆発的人気を呼んだ。コミックの累計発行部数は5300万部。アニメ映画も18本公開された。