【動画】スペースシャトル帰還(2007年6月22日)

以下、Wikipediaより

STS-117は、国際宇宙ステーション(ISS)組立てミッション(13A)のために、2007年6月に15日間に渡ってスペースシャトルアトランティスによって行われた有人宇宙飛行である。

ミッション内容は、ISSのS3/S4トラスの取り付けおよび長期滞在クルーの交代であった。

■トラス(ISS)

トラス(truss)とは、国際宇宙ステーション (ISS) の背骨にあたる基幹構造で、非与圧の物資、ラジエータ、、太陽電池パドル(Solar Array Wing:SAW)、その他の機器が取り付けられている。
初期の宇宙ステーション「フリーダム計画」では、さまざまなトラスのデザインが考えられたが、それらは全て、打ち上げ後に宇宙飛行士が船外活動で組み立て・機器の取り付けを行なう桁として計画されていた。1991年にNASAは設計を見直して、最低限の取り付けで済むように、あらかじめ組み立て済みのより短い部材へと変更された。

iss

■スペースシャトル

スペースシャトル(Space Shuttle)とは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が1981年から2011年にかけて135回打ち上げた、再使用をコンセプトに含んだ有人宇宙船のことである。

STS120

初飛行は1981年、二回目の飛行は1982年で、2011年7月の135回目の飛行をもって退役した。

スペースシャトルは宇宙輸送システム(Space Transportation System, STS)あるいはスペースシャトル計画の一環としてもちいられた。STSの開発とシャトルの飛行は、基本的にアメリカの資金によって行われた。主な使用目的は、NASAのおかれた様々な政治的状況や起こしてしまったシャトルの事故も影響して、およそ10年ごとに大きく変遷してきたが、数々の人工衛星や宇宙探査機の打ち上げ、宇宙空間における科学実験、国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)の建設などである。なおシャトルはNASAによってだけでなく、米国国防総省、また欧州宇宙機関、ドイツ等の軌道上実験にも使用された。

シャトルは再使用型宇宙往還機であり、軌道船(再使用可能な部分)、外部燃料タンク(ET)、固体燃料補助ロケット(SRB)の三つの部分によって構成されている。ETとSRBは上昇中に切り離され、軌道船(オービター)のみが地球周回軌道に到達する。発射時には機体は通常のロケットと同じように垂直に打ち上げられるが、軌道船は水平に滑空して帰還・着陸し、再使用のために整備された。SRBはパラシュートで海に降下し、回収船で回収されて整備した後、推進剤を再充填して再利用された。