F1ニュース!メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグが、フェラーリのブロウン・ディフューザーに対する取り組み方に称賛!
またまた、yahooの記事からですが、こんな記事がありました。
メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグが、フェラーリのブロウン・ディフューザーに対する取り組み方を暗に称賛した。
ブロウン・ディフューザーは、レッドブルが他チームに先駆けて導入したもので、排気ガスをディフューザーへ流すことにより、ディフューザーの効率を向上させるシステムだ。メルセデス、マクラーレン、ルノーなどは、このシステムの導入に苦戦している。
しかし、ここ数戦で大きくパフォーマンスを向上させ、今シーズン圧倒的な速さを見せてきたレッドブルに追いつきつつあるフェラーリは、6月のヨーロッパGPから段階的にブロウン・ディフューザーを導入していた。
ブロウン・ディフューザーの問題点は、高温の排気ガスがディフューザーやフロアなどのパーツを変形させてしまうことだ。しかし、前戦ハンガリーGPでもフェラーリは、ディフューザーの上に排気ガスを吹きつけていたのみだった。フェラーリがブロウン・ディフューザーを完成させるのは、次戦ベルギーGPになるとみられている。
「急がないというフェラーリの決断は、悪くなかったのかもしれない」とハウグは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ語った。
また、ルノーはブロウン・ディフューザー導入に関連し、エンジンパワーの低下という問題に直面していたが、ドライバーであるロバート・クビサは、この問題が解決したことを明かし、こうコメントした。
「もう直ったよ。以前と同じ効率になっている」
■ブロウン・ディフューザーとは・・・
ブロウン・ディフューザーとは、レッドブル RB6に搭載された排気ガスを直接ディフューザーへ吹きかけ、エアロダイナミクスを向上させるように設計されたリアエンドコンセプト。F1第9戦ヨーロッパGPでは、フェラーリ、ルノー、メルセデスGPが投入し、今シーズンの話題となっているソリューションだ。
レッドブルは、シーズン前のバルセロナテストでこのコンセプトをテスト。他チームを欺くために、あたかもこれまでの位置に排気口があるようにステッカーでカモフラージュするほど念をいれていた。
序盤のレッドブルのパフォーマンスを目の当たりにしたエンジニア達はRB6のリアエンドに注目。低い位置に搭載されたエキゾーストにヒントを見い出し、コピーを開始した。
ブロウン・ディフューザーは、アンダーボディの空力効率を劇的に増幅させる。排気ガスを直接吹きかけられたディフューザーは、通過する気流を加速させ、マシンの下から空気をより吸い上げる。また、ディフューザーへの供給する空気量を増加させ、高速でのダウンフォースを改善させる。
フェラーリは、ラジエーラーレイアウトより最適に収納し、狭くなったサイドポット内の温度上昇に対処するためにサイドポッドのボディワークを変更。また、マッサのマシンには、リアサスペンションのロワーアームを排気ガスの熱から遠ざけるために新しいギアボックスを採用してきた。
また、フェラーリはエキゾースト後方に熱で色が変化する特殊なペンキでストライプ上にラインを引き、吹き付けられる排気ガスの温度をモニターしていた。
ルノーのブロウン・ディフューザーは、上部の熱を遮断するためにエキゾーストをカバーで覆っていた。
マクラーレンもイギリスGPからブロウン・ディフューザーを投入するとしており、今シーズンはブロウン・リアウイング(Fダクト)とブロウン・ディフューザーの“プロウン”デバイスが必須アイテムとなっている。