フィギュアスケートGP、浅田真央選手ファイナル進出が・・・!

浅田真央選手ファンとして、残念なニュースが・・・
 
  
  
【ぼう然…真央“すべて”ワースト、ファイナル絶望的】
 
 フィギュアスケートGPシリーズ第1戦NHK杯第2日は23日、愛知県名古屋市ガイシプラザで女子フリーが行われ、SP8位だった浅田真央(20=中京大)はジャンプでミスを連発しフリーも8位の85・45点で、合計も133・40点の8位。SP、フリー、合計、順位とすべてでシニア転向後、自己ワーストに終わった。

 4分間の演技を終えた浅田は、ぼう然としたまま足元を見つめ大きく息を吐き出した。前日のSP47・95点に続き、この日のフリー85・45点、合計133・40点もシニアでの自己ワースト。順位もワーストの8位に終わり、GPシリーズ上位6人が出場できるファイナルへの進出も絶望的となった。「オフにジャンプを立て直すようにしてから、まだ完ぺきには直っていない。まだ自分のものになってない」。演技後はただただ唇をかみしめた。

 リスト作曲「愛の夢」のピアノの旋律の中、悲壮感ばかりがリンクに漂った。冒頭のトリプルアクセルが半回転しかできず0点に終わると、もはや修正不能。後半に挑む予定だったトリプルアクセルを、難度の低いダブルアクセルのコンビネーションに変更しても決まらない。7度のジャンプで完ぺきに成功したのは、最後の3回転ループだけだった。前日のSP後、ホテルに戻ってから佐藤信夫コーチとミーティング。時間にしてわずか5分程度で、同コーチからは「このままやっていけば大丈夫だから」と優しく背中を押されたが、状況は好転しなかった。

 ジャンプ修正をテーマに据えた今季。6月から3カ月は長久保裕氏にジャンプ指導を仰いだが、9月からは佐藤コーチに指導を一本化した。指導者は代わったものの、ジャンプに手応えも感じているだけに現状がもどかしい。「確率も良くなっているし、問題なく跳べる時もある。半分まで来てる。あと半分できるようになれば。完ぺきを目標にしている。それを早くみんなに見せたい」。例年、シーズン序盤は厳しい戦いを強いられる。昨季もフランス杯、ロシア杯と惨敗しながら、バンクーバー五輪で銀メダル、世界選手権では金メダルを獲得。11月26日に控える次戦のGPシリーズ・フランス杯はもはや調整の通過点にせざるを得ない。それでも最後に笑えることを信じて、浅田が大不振という現実に立ち向かう。

 ≪佐藤コーチもショック隠せず≫低スコアに佐藤コーチもぼう然だ。9月に浅田のメーンコーチに就任してから1カ月半。「なんとなく軌道に乗り始めた感触がある。このまま継続して早く自信を持ってもらいたい」と話したが、ショックは隠せなかった。11月26日開幕のフランス杯に向け「甘い言葉をかけても解決するわけじゃない。練習して疲れている中でちゃんと跳べれば、試合でも跳べる」とトレーニングの重要性を説いた。