個人で支援物資を送る際のルールとマナー
支援物資受付一覧↓↓↓
http://yukiyama.co.jp/quake/aid.html
東日本大震災の被災地に対し、義援金や物資、ボランティアで支援しようと自治体などの窓口を訪れる人が増えているそうです。
しかし、必要とされる支援をルールを守って行わないと、被災地の負担にもなりかねません。
以下のようなニュースが流れました。
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「ありがたいけど、衣類はもう十分です」。
宮城県石巻市、渡波(わたのは)中学校の避難所の廊下には、段ボール10箱分以上の古着が山積みになっている。
津波を受けて校舎1階は泥で埋まり、異臭が漂う。
電気がまだ復旧しない中、約70人が校舎の2階以上に身を寄せている。
山積みの古着は県外などから運ばれてきた支援物資だ。
同市職員は「衣類を必要としているところもあるかもしれない。必要なものを必要なところへ回してほしい」と話した。
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「テレビを見てるだけでなく、被災地のために何かしたいと思っていた」。
東京都武蔵野市の中学生、松本加奈さん(13)は、弟の弦大くん(5)、母(40)と一緒に、東京都庁の支援窓口に紙おむつや生理用品を届けた。
「少しでも勇気づけたい」と被災地への手紙も書いて添えた。
東京都は18日から、個人からの支援物資受け付けを始め、21日までの4日間に1万540件の物資が集まった。
都は、新品の紙おむつなどの赤ちゃん用品や介護用品など、受付品目を限定し、ホームページで公開している。
「食料品や衣料品は、現段階では受け付けを行っておりません」とも説明しているが、宅配便で届く荷物の中にはカップ麺や毛布なども交じっているという。
都の担当者は「現地に送れないものが届いても、しばらく庁内でまとめた後に廃棄処分になってしまう」と話し、都のコールセンターやホームページで確かめてほしいと呼び掛けている。
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せっかくの支援をムダに終わらせないために何をすべきなのか?
被災地に支援物資を送る場合、被災地が必要とするものを届けることが重要。
一般から支援物資の提供を求めている各自治体は、被災地の状況をみながら受け付ける品目を決め、ミスマッチを防いでいます。
その為、必ず事前に確認することが必要です。
また、個人が個別に支援物資を送るのは、現地が混乱することがあるので控えるべきです。
神戸市危機管理室の担当者は「阪神大震災の時は個人の小口のものが大量に届き、仕分けをしないと活用できなかった」と言われています。
00年の北海道・有珠山の噴火では、全国から洗濯していない古着や、ぬいぐるみ、額縁、浮輪などが大量に寄せられて、地元の伊達市の負担になリました。
中越地震では物資が無節操に届き過ぎることで、被災者が毎日徹夜で仕分け作業を行わなければならなくなったり、日が経って腐ってしまった生ものを報道陣に隠れて処分しなければならなかったそうです。
災害が起きると全国から様々な支援物資が送られてきますが、物資が原因の新たな災害が引き起こされる危険性があることはあまり報道されていないために、知られていません。
せっかくの支援物資が災害を起こさないために、以下のルールとマナーを守り、被災地の方へ想いと救援物資をきちんを届けられる様にしていきたいと思います。
○物資の送り方○
・被災地に直接送らない
・受け付けている品目だけを提供する
・無理に購入して提供しない
・1つの段ボールには1つのものしか入れない。
※いろいろなものを少しずつ入れると仕分けに苦労します。
・段ボールの表面の見えやすい場所に大きく何が入っているかを書く「水」や「おむつ」など。
・重すぎないようにする。ペットボトル飲料などを入れるときは注意。
・常識ですが、食べ残しのようなものや、消費期限の切れたものは入れない。
・自宅の不要品処理のような気持ちで送らない。
・お金を送る方がいい場合もあります。お金は封筒に入れて送るとわかりにくいので必ず振り込みましょう。
○何を送ればいいか○
各自治体が受け付けている品目のみを送りましょう!
○避難所で喜ばれる物資と困る物資○
食料
・喜ばれるもの:飲料水、カップ麺、お湯だけで作れるレトルト食品、乳児用粉ミルク、哺乳瓶
・困るもの:野菜や魚などのなまもの、アイス、電子レンジで調理しなければならないもの、消費期限切れ食品
衛生用品
・喜ばれるもの:おむつ、生理用品、歯磨き、石けん、タオル、トイレットペーパー、ウエットティッシュ、マスク、水を使わないシャンプー
その他
・喜ばれるもの:マスク、新品の肌着や下着、衣類、使い捨てカイロ
・困るもの:古着(古着は誰も貰いません、ゴミになるだけです)、家でかきあつめたようなこざこざ、趣味で作った装飾品、絵画など。
・困るもの:医薬品
医薬品は医師や薬剤師がいないと配れません。自分に処方された薬などをたまに送る方がいらっしゃいますが誰も使えません。